イギリスでの運転で注意したいこと6選

ロンドン
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今回は、イギリスで車の運転をするときに気をつけたいこと6選をご紹介します。

Maridon
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是非この情報を活用して、イギリスでの運転を楽しんでください。

ウィンカー

イギリスは道路は左側通行で、車のハンドルも左なので、日本と同じで運転しやすいのですが、実はウィンカーだけは左右逆なんです。

慣れるまでは、道を曲がろうとするとウォッシャー液が出てしまったりして焦ります。
これは慣れの問題なので、何度も失敗して学習するしかありません。

ラウンドアバウト

パリの凱旋門でも有名な、回って方向を変える交差点。
なんでも、信号が設置されている交差点より事故や渋滞が少なくなると言われているそう。

イギリスであれば時計回りに回るので、ラウンドアバウトに入るときはきちんと右側から車が来ていないか確認することが大事です。

カーナビでは、ラウンドアバウトの出口は、1番目の出口、2番目の出口いう風に指示されます。
入るときに何番目の出口か確認したうえで、今自分がラウンドアバウトに入ってから何個の出口を通り過ぎたかということを意識しておくと迷いません。

踏切

日本で踏切は一時停止して、窓を開けて音を聞く、みたいに教えられますが、イギリスではとくに停止せず、そのまま通過します。
いきなり止まると後ろから追突される可能性があるので注意です。

バスレーン

慣れずに運転すると違反通知をもらってしまうのが多いのが、このバスレーン。

平日の混む時間帯はバスやタクシー専用になっている道路があり、その時間帯に普通の車が通るとカメラにとられて罰金とられます。

道路にバスレーンと表示されている道は、たとえ空いていてもなるべく通らないことをお勧めします。

渋滞税・有料道路

ロンドンの市街地を、平日の昼間に通るときに発生する税金です。
通る前に払っておいた方がよいですが、通った後でも支払うことはできます。
通っちゃった!と思ったらすぐに支払うことをお勧めします。
交通局サイト 渋滞税について

ちなみに、実は渋滞税以外にも、場所によっては橋やトンネルを通過するときの支払いが発生する場合もあります。
慣れない道を通るときには事前に以下のような交通局のサイトを調べておくことをお勧めします。
交通局サイト 有料道路について

なお、有料道路には「Toll」という表示があることが多いです。Tollとは、通行料金という意味があります。この表示を見つけたら要注意です。

速度制限

まず、イギリスはキロではなくマイル表示です。車のメーターも標識もマイルで表示されています。
もちろん標識の速度制限以内の速さで走ればなんら問題はないのですが、急いでいるときにちょっとだけ制限超えちゃうときもありますよね。
そんなときは要注意です。

例えば40マイル制限のところで、45マイル出すというのは、一見40km制限で45kmみたいなものだからそんな大した速度オーバーじゃないよなと思ってしまうのですが、実際には40マイル=64kmで、45マイル=72kmなので、8kmほどの速度超過。

罰金の可能性は大いにありです。日本人は1マイル=1kmみたいな感覚になりやすいので、「マイルはキロの1.5倍」と速度を意識して運転しましょう。

そしてもう一つ皆さんに知ってほしいことが、National speed limit(ナショナルスピードリミット)。
これは個別の速度制限が設定されていない道の速度制限です。

National speed limitの標識

このNational speed limitが結構ややこしい。
交通局のページにある制限速度を記載した表がこちら。

何やら英語と数字がいっぱい!一体どれが速度制限なのか分かりませんよね。

この表は縦に車の種類、横に道路の種類が記載されています。
つまり、車の種類と道路の種類によって、National speed limitは異なるということです。

車の種類については、下に行けば下に行くほどトラックなどの大きな車になりますので、普通車に乗るだけの方は一番上の列だけ見ていればOKです。
(ちなみに2列目は車を牽引しているときの速度制限です。)

道路の種類についてですが、簡単に説明すると以下の4種類です。

Built-up areas

Carriageways

Dual carriageways

Motorways

既成市街地・市街化エリア

普通の道路

中央分離帯のある道路

高速道路

右に行けば行くほど道路の幅も広くなり、速度も出せるということです。

普通車の場合は、工事エリアの場合30マイル、普通の道路の場合60マイル、中央分離帯のある大きな道路(概ね4車線以上かなと思います)や高速道路は70マイルということになりますね。

速度制限と街灯

実は、もう一つイギリスには面白いルールがあります。

それが「街灯のある道でのNational speed limitは工事エリアと同じ30マイルになる」というもの。
なんと街灯が速度制限の基準になるという日本では聞いたことのないルール。

もちろん道に個別の速度制限の表示がされている場合はそちらの制限速度が有効となりますが、National speed limitの表示だけだったり、速度制限表示がない場合は、街灯があるだけで、30マイル制限になってしまいますので要注意です。


以上、イギリスでの運転で気をつけたいことをご紹介してきました。

ちなみに、イギリスで運転する際のおすすめアプリはWazeです。渋滞の情報だけでなく、タイムリーに今走っている道の制限速度も教えてくれるのでとても便利です。

Wazeより

そのほかにもロンドン生活でおすすめのアプリを紹介した記事がありますので、ご興味のある方はこちらの記事もどうぞ。

ロンドン おすすめスマホアプリ5選
ロンドン生活や旅行でおすすめのアプリ5つを紹介します。City mapper、Waze、Uber、Deliveroo、Wetherspoon

コメント

  1. 古木守靖 より:

    大変に詳しく具体的な記事で参考になりました。
    特にnational speed limit は目からうろこでした。
    1点、翻訳の誤りと思われる箇所がありましたので;
    built-up area :(誤)工事エリア→(正)既成市街地、市街化エリア
    ご参考までに。

    • Maridon より:

      記事をご覧いただきありがとうございます!
      誤訳、大変失礼いたしました。
      修正させていただきますね。